あたしの名前は『ふうらいさん』
もちろんアダナにきまってまっす。
ふらふら放浪、風来さんの週末レポート。
作:ふじたかつゆき
はじめての方へ:
風来さんってどなた?
クライベイビー! 今年は神奈川県は三浦半島、城ヶ崎にやってきたよ。
三浦半島へのおでかけは、京急電鉄の電車とバスの1DAY、2DAYキップで安上がりにできるかも。検索してみて!
奇麗な海 ! 透明だのん、日本の海を見直したのん。
岩がクロワッサンみたいで美味しそー。
リアス式海岸を見てうまそー言うのあんただけよ。きっと。
うまそーっていったら、やっぱり海の幸。イカ焼きにサザエ、はまぐり、あーおなかすいてきた。
ときに風来さん、あの洞窟んとこなんか祠みたいのあるよ?
あれは、村井弦斎作の悲恋物語「桜の御所」の小桜姫がまつられている、小桜観世音っていうんだってよ。女性の参拝客が多いらしいね。行ってみよう。
ぎゃ! 三葉虫が群れでカサカサって!
あーほんとだ。フナムシだけどね。
三崎といえばマグロでしょう! しっかしお店が多くて迷うねー。
風来さん、ここの「カネあ」さんってお店、1,200円のまぐろ丼が今なら980円だって。
ゴールデンウィークに逆に安くするとは気に入った。
ここに決めじゃ!
うん、うま〜いのん。ペロっと食べちゃった!
お店の人、親切でいい感じね。店のお兄さんもなかなかイケメンだし。
あら? あんたあたしのヅケ1枚食べたでしょ!
ンフフフ... さすがだな風来さん!
店の兄さんに気をとられていてもマグロの枚数は把握済とはのん。
ンフフフ... ネギトロひと口もらうよ。
ンフ! ひと口がでかい!
城ヶ崎からバスに乗って三崎港にやってくると、なにやらリッパな建物が。
「うらり」っていうんだって。いろんなお店が並んでて、しかも安いからお客さんでごった返してるよ。
もちろん海産物中心だけど、野菜なんかも売ってるのん。有機栽培のレモンもあったよ。
「鮪工房清月」さんの三崎本まぐろ血合いフライ、美味いねえ! 試食も買い食いも色々できて楽しいね。
あ、たんぼは早速マグロアイス食べてるな。
おわー、このマグロアイス、後からツブツブ入ったマグロフレークの味がくるねー。
雪塩味のアイスは、なんだかなつかしい味がするね。アイスクリンぽい?
肉まんのマグロ版「とろまん」は城ヶ崎でも見かけたね。うん、つるっとした食感の具がうま〜だのん。
冷たいのあったかいのと次々食べるねえ。
風来さん、なにやってんの! お土産お土産。お刺身に干物に、あー忙しい。
あの食への熱意で発電できないだろうか。今度実験してみよう。
「三崎イカ直販センター」発見。「いか漁師の手造り塩から」っていかにもうまそー。生臭さはオカラで消してるのね。ナチュラルだねえ。
八宝菜風味付け「イカまん」はもう無いって。食べたきゃ朝市に来るのが確実なのかあ。残念
あんたさっき「とろまん」食べたばっかでしょうが。
ほら「三崎さかなセンター」に付いたよ。
おー、「ホホ」「なかおち」「頭身」「中トロ」とまぐろの部位ごとに買いやすく分けて冷凍してあるのん。
DHAも、ここで売るとひと際効きそうな感じがするよね。濃そうで。
「うらり」方面に気をとられて「三崎まるいち魚店」に行き忘れるのはもったいないね。
いい感じの小さなお魚屋さんだね。子供達が遊びに来てたりして、なんかあったかいお店だのん。
新鮮ピチピチ、美味しそうな魚の傍らに並ぶ特売品のウツボも気になるねえ。
おとなりの佃煮屋さんといい、このあたりは古い港町のいい味出してるお店が多くて、ぶらぶら歩くのも楽しいのん。
あ、むこうに神社があるね。行ってみようか。
おおー! すごいご神木! この垂れ下がった乳根! すごいなこれは。
この乳根をおちちの出ないお母さんが願いをかけてさわったんだって。
ふーん。マグロと神様でっかい絵とか、白馬が中にいるお堂とか、なんだか不思議な神社ね。
こっちのお堂には神話の絵がぐるりと飾ってあるのん。
わっ、賽銭箱の上のガラガラならす鈴、すっごい本数あるよ。見所満載な神社だなあ。
たんぼ、海南神社って食の神様としても親しまれているんだって。
毎年4月に「みさき食の神フェスティバル」ってのがあるらしいよ。
なにーっ! 4月に食のフェス! おそかったかああああああっっ。
イテ、風来さん、なぜボクの頭の上にやかんを!?
とりあえずその食への熱意エネルギーでお湯でもわかしてみっかと。
わかないから!
さて、今月はここまで、じゃまたね。バーイ!