あたしの名前は『ふうらいさん』
もちろんアダナにきまってまっす。
ふらふら放浪、風来さんの週末レポート。
作:ふじたかつゆき
はじめての方へ:
風来さんってどなた?
たんぼ〜、野菜を食べなきゃノブコフ205みたいになれないぞー!。
という事で、今日はぐっと畑が目立ってくる京王線の布田駅から調布駅までを散策。
まずは布田駅すぐの無人野菜販売所からスタートだのん。コインロッカーになっているんだね。
新鮮野菜のほかに、つけものや卵も入ってるよ。
ウコッケイの卵は数が少ないから早い者勝ちだね。
両替機もあるから安心だのん。
たんぼ、あたしは今日カードしか持ってないや。キューリ買ってよ、キューリ。
カードなんか風来さん持ってたっけ?
あるわよ! 漫画喫茶のやつ!
自然食が食べたくなったら「みさと屋」さん。
雑貨も扱う八百屋さんで、レストランも併設してるだのん。看板には「無農薬・有機野菜、無添加食品、エコロジー雑貨」とあるのん。
体と地球にやさしいねえ。
んじゃランチの「厚揚げと根菜の煮物」いただきますか。
モグ、じんわりウマ。大根によく味がしみてて、、こんなに美味しいとベジタリアンになってもいいかなーって思うのん。
そうしなよ、たんぼちゃん。メタボがリュックしょって歩いてるような体型なんだから。
風来さんも人のこと言えるー!?
ははは、冗談冗談。ランチ美味しくしといたから許してよ。
風来さんが美味しくしたわけじゃないし!
野菜関係でどんどんいくよ。調布パルコビル1階の八百屋さん「八百大」さんを紹介するわ。
パルコビルのミスタードナーナッツのとなりに入っているんだよね。
大正時代から店を構えてるらしいから、八百屋さんにパルコが後のせってことかね。
ミスドのオープンテラスから野菜を物色できるのん。
まあね。八百屋さんのおじさん、みんな威勢がいいから怒られてもしらんけどね。
野菜のことなら何でも相談できる野菜のプロスタッフなんだって。
たしかに強そうでみるからに頼れそうなおじさんだのん。
へー! 早速相談してみなよ。狩野英孝的に。
スタッフゥー スタッフゥー 野菜のプロスタッフゥー! つって。
怒られるよ! 風来さんが自分で言いなよ!
AメンBメン、キミブタメン!
だれが株式会社おやつカンパニーじゃ!
美味しいけど! 特にとんこつ味!
ここのビル、ほとんどのフロアに某保険会社が入ってるんだけど、1階にコンビニのローソンとつながって「JAマインズショップ」さんが入ってるのよね。
店内を行き来できるんだのん。なーんか不思議だのん。
お花なんかもあるね。ここも安くて新鮮って感じ。地元産の野菜なんかはやっぱり人気みたいだね。
地産地消だのん。
なによ、「じーさん、ちきしょう」って。
「じーさん、ちきしょう」じゃないの、「ちさん・ちしょう」!
英語か。
バリバリの日本語です。
「バリバリ」って。クスッ
ここまできたらデザートも体にやさしーいものをね。今川焼的な小判型の和菓子「みやこ焼き」。
ウホ! これあんこたーっぷりだのん。甘さもほどよくてうんまーだのん。
うん、暑い日でも結構ひっきりなしにお客さんがくる理由がわかるね。
中身はあんことクリームで選べるんだね。
ちなみに調布で洋菓子というと「CERISIER(スリジェ)」さんがおすすめ。
2店舗あって、ケーキをテイクアウトするなら都道120号線沿いにある旧店舗がいいのん。(旧店舗住所:東京都調布市小島町1-35-8)
のろえ〜のろえ〜よ、せかい〜をのろえ〜、ちょいなーっと。
オリンピックで世界が一つになっているときに、何よその不気味な歌は。
鬼太郎千年呪い歌に決まってるじゃない。
そんな歌じゃないでしょうよ。あ、鬼太郎だ。
うん、天神通り商店街には鬼太郎とその仲間の像があちこちに飾られてるんだよ。
前に鬼太郎像が盗まれちゃったんだよね。ひどい話だよ。けど、今は復活してんのよね。こなきじじいは壊されて、今はぬり壁に変わったわ。このぬり壁がまたいい出来でね。
そういえば、作者の水木しげる大先生も調布にお住まいなんだよね。
そうよ。バスの柄も鬼太郎だしね。図書館の「図書館だより」ってパンフレットの表紙も毎回鬼太郎。贅沢よねー。
映画の鬼太郎っていえば、前作は調布の映画祭でタダで観れたんだよね。
うん、田中麗奈ちゃんの猫娘は最高だったね。ラストのふっきれたダンスも良かったけど、途中かつおぶし舐めながら登場してくるシーンにはたまげたね。あれでファンになったよ。
新作でもかつおぶし舐めててほしいのん。
主演のウェンツくんにはわるいけど、あたしは新作も麗奈ちゃんに大注目だね。
今日は天気悪いんだけど、神社となるとそこがまたしっとりしていいもんだね。
ここ「布多神社」は菅原道真公と少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)という神様が祀られてるんだってのん。
スクナヒコナノカミは知恵や技術を授けた神様で、経営、酒造り、医薬の神様なんだって。
立派な牛の像があるね。
この牛くんは御神牛といって、道真さんが死んじゃったときの柩車の牛が、悲しんで座り込んじゃった様子なんだってさ。
ふーん、そう言われると、いい感じに悲しみにじみ出てるように見えてくるねえ。
売ってる絵馬にも牛の絵が描いてあるんだよ。
ほう、じゃ1枚書いとくか。
「儲かって酒のんで胃を壊しても薬ですぐ直りますように ふうらい」っと。
たしかに経営、酒造り、医薬の神様そのままのお願いなんだけどさ、、、
「調布市文化会館たづくり」には、ホール、ギャラリー 、各種会議室、和室、音楽練習室、図書館などいろーんな文化施設が入っている調布市民憩いの場所なんだよね。
うん、ギャラリーは毎回いい企画だよね。いろんな鳥の巣の展示なんかも良かったなー。
「たづくり」ってのは、「手作り、手で織った布」って意味なんだってさ。このあたり昔、土地の産物として税を布で納めてたんだけど、その産物税を「調」っていうんだって。んで、布を納めてたから「調布」になったっていうのが有力な説なんだって。
「布田」も布って字が入るし、布づくりが盛んだったんだのん。
さて、主に野菜に注目して巡った調布だったけど、どうだった?
やっぱり、野菜をとらにゃあね。そしてとるならいい野菜だよね。
まさに「じーさん、こんちきしょう」ってやつだよね。
だから、さっきより余計に間違ってるし!
よし、たづくりの図書館で、じーさんについて調べて行きますかね。
じゃ、みんなまたね。バーイ!