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衛星放送で録画した黒澤明の『静かなる決闘』(1949年、モノクロ)を観る。三船敏郎演じる軍医が、梅毒を持つ兵隊を、そうと知らずにメスで傷ついた指で開腹手術し、病毒に感染してしまう野戦病院の場面が生々しい。小屋の外は土砂降り。やはりクロサワ映画は雨である。
ただ、豪雨が降り注ぐヤシの木のジャングルに伊福部昭の音楽がかぶるとゴジラが出てきそうでもある。
夕食は、エビフライとアジフライ、コーンスープ、トマトのピラフで白ワイン。妻に頼んでジャガイモも揚げてもらった。付け合せのキャベツの千切りにはベランダの紫蘇も刻んで混ぜ込まれ、香りがいい。この夏は、紫蘇が豊作だった。
エビフライという食べ物は、それほどおいしいものでもないような気がしているが、時々食べたくなる。今宵はタルタルソースがよかったせいか、気に入った。
ジャガイモは素揚げにしたフライドポテトではなく、パン粉を付けたポテトフライである。こいつでビールを飲(や)ると最高だ。