1970〜80年代の映画に強い思い入れがあるのは、自分が10代、20代だったころにスクリーンを仰いだラインアップだからだろう。
そんななかで、『犬神家の一族』(76年)を第1弾として製作された角川映画は、この時代の邦画のエポックメイキングだった。
デキのいいもの、かんばしくないもの、玉石混淆ではあるが、いずれも公開時、大量宣伝とともにつねに巨大なイベントでありつづけた作品群だ。また、当時、死に体であった日本映画界のカンフル剤ともなった。
WOWOWで、その角川映画の特集をやっていて、ひさしぶりに『戦国自衛隊』を観た。
いやー、いいねえ。
2005年に再映画化された『戦国自衛隊1549』も、06年に前編・後編でオンエアされたテレビドラマ版『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』もやっぱり本家の熱さにはかなわない。
その熱さの中心にいるのは、もちろん主人公の伊庭三尉を演じる千葉真一(サニー千葉)である。