1月下旬の、寒く、あまりたのしみの見つけられない時期に、2泊3日を温泉宿で過ごす幸福を得た。
12:30東京発、土曜・休日運転のリゾート踊り子で伊豆・伊東へと向う。先頭車両の展望席がたまたま座席指定になった。
観光列車らしく大きな窓で、なにしろ眺望がよいのだけれど、いまの時間は陽が強すぎていささか暑いくらいだった。自宅を出る時は風花が舞っていたのに、この天気の変わりようである。
けれど、国府津を過ぎて海が見えるようになると、ふたたび空が雲に覆われて、車内にいるぶんにはちょうどよくなった。
列車が伊豆に入ると、やはりこちらは暖かいのだろうか、線路脇に早咲きの梅が枝にぽつぽつ花をつけているのを見つけた。