きのうに引きつづき三陸沿岸部の国道45号をひた走る。
断崖絶壁の景勝地、北山崎のレストハウスで海鮮丼の昼食。
ぶらぶらのぞいた売店で、田中菓子舗の田老(たろう)かりんとうを買ってつまむ。耳のようなかたちをした薄く揚げたかりんとうで、軽い歯ざわりと甘すぎない味わいがやたら後を引く。昼ご飯を食べたばかりだというのに口に運ぶ手が止まらない。1袋360エン也。
さて、この旅の目的のひとつ、三陸鉄道北リアス線に乗るために普代(ふだい)駅へ。
三陸鉄道は、多くのローカル鉄道がそうであるように赤字路線である。それを補填すべく、「赤字カットわかめ」「赤字せんべい」などを販売しているとのこと。以前乗ったことのある千葉・銚子電鉄のぬれ煎餅のように名物になればよいのだが、いささかネーミングが直接的すぎるようにも……
開店時間でないためかシャッターが下りているスナックが2軒、「民芸品」という看板が出ている雑貨屋、ラーメンやカツ丼、オムライスの写真が掲示されている食堂が駅前風景を形成している。
山々に囲まれたちいさな島式ホームで待っていると、曇り空のもと、吹き下ろしてくる風が寒いくらいだった。やがて、日曜日とあって観光客を当て込んだ窓を大きくとった3両編成のリゾート電車(かなり古いけど)が山かげから姿を現し、ゆっくりとホームに入ってきた。
海の近くを走る路線ではあるが、トンネルが多い。それでも、景色のよいところでは、徐行したり停車したりといったサービスをしてくれる。
途中、1両編成とすれちがう。レトロ調でもなんでもない、ペンキの剥げちょろけたおんぼろ車両だ。その姿やよし。あっちに乗りたかったな。
