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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第146回 食卓日記(15)
     〜映画『RAILWAYS』と帯状疱疹(たいじょうほうしん)の巻〜・・・P2

挿絵  さて、きょうは『RAILWAYS【レイルウェイズ】49歳で電車の運転士になった男の物語』を観る。
 タイトルのとおり、電機メーカーの取締役候補のビジネスマンが、子どもの頃にあこがれた島根県出雲のローカル鉄道・一畑電車(通称・バタデン)の運転士に転じるというストリーである。
 舌足らずなところはあるが、とても後味のよい映画だった。人生において自分が好きな仕事に就くという奇跡のような幸福を、同世代の中井貴一が実直に、時にコミカルに演じて感情移入した。
 主人公が実際に電車を動かしているような運転シーンが素晴らしい。なにより、タイトル・バックのデハニ50形の神々しい出庫場面といい、牧歌的な風景のなか真っすぐにひた走るバタデンのけなげな姿に、ストーリーと関係のないところで涙してしまった。

 帰宅途中、市場に寄り、よさそうなイサキを一尾買う。家人が三枚に下ろして、半分をその晩、刺身で食べた。
 映画のなかで、中井と本仮屋ユイカの父娘が、自宅前の畑で獲れたキュウリをかじるシーンにならって、農家のコインロッカーで買ったキュウリに味噌をつけてかぶりつく。
 家人に言って、イサキの刺身は皮を残して湯引きしてもらった。とても脂がのっている。

*月*日
 8階にある自宅マンションのベランダから、建設中の東京スカイツリーがサンシャイン60の右手奥に見える。もう18年住んでいる練馬区と、スカイツリーの建つ生家のある墨田区は、東京23区の端と端である。それが、こうやって位置を確認できるわけだ。
 1日に1メートルの割合で高くなると聞いたスカイツリーは、まさに珍しい樹木のように眼に見えてぐんぐん成長をつづけていた。現在は第一展望台部分の工事を行っているようである。

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