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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第152回 九州温泉紀行(前編)大宰府天満宮〜由布院・・・P2

挿絵  大分自動車道を走り、大分県のほぼ中央に位置する由布院温泉にやってきた。
 降っていた雨が上がって雲間から由布岳が顔を覗かせた。すると見よ、バスの行く手に虹がかかった。

 ところで、「湯布院」といえば、いまや全国的に知られたブランドであるわけだが、実際は「由布院」であり、「由布院温泉」である。郡内の町の合併により「由布市」が定まったわけだが、湯布院町という地名もあり、温泉=湯のイメージからか「湯布院」というネーミングが広く流布している(僕も「湯布院」だとばかり思っていた)。やってきてみると、インターチェンジは「湯布院」であり、JRの駅名は「由布院」とややこしい。
 本日のお宿は、その湯布院町にある「はな村」である。まずは、荷物を置こうと、部屋に案内される。きれいだけどなにか狭いような……と思ったら、これが上階に伸びている階段があって、ベッドの置かれたロフトの寝室が別に用意されていた。素晴らしい。

 雨が上がると、しっとりとした冬の温泉地の空気だけが残った。
 由布岳を正面に望む、湯の坪街道がメインストリートである。ここには、スナックも、ストリップ小屋もない。次々に覗いてみたくなる洒落たちいさな店がならび、どこか軽井沢を思わせる。
 ユズ胡椒のお店で味見をし、しょう油屋さんで割れせんべいを買い、やがて、沼のような水たまりに行き着く。周囲400メートルの金鱗湖(きんりんこ)は、温泉が湧き出るのか、夕陽に照らされた湖面に白い霧が立ちのぼっていた。

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