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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第152回 九州温泉紀行(前編)大宰府天満宮〜由布院・・・P3

挿絵  宿にもどって温泉。
 露天風呂に浸かっていると、昼間の雨がふたたびもどってきてもいいような気持ちになる。雨の露天風呂が好きだ。すこしくらい荒れていたほうがよいくらいだ。青森の大鰐温泉では、ヒバで囲われた半露天風呂の外が暴風雨だったし、那須高原では、風花まじりの強い横風で湯に小波が立っていた。
 由布院は静かだった。行灯のかたちをした照明にてらされて、さっき金鱗湖にただよっていたような白い湯気が流れてゆく。

夕食の献立はつぎのごとし

食前酒 梅酒
前菜 海老オーロラソース、寒干し大根(※ウエノ注:子持ち昆布がのっている)、 雲丹杉風(※同:けしの実を散らせて焼いたものなり)、ホワイトアスパラと鶏のくんせい、牛の寒八味噌包み
お造り 甲いか、天然鯛(※同:絶品なり)、車海老、あしらい一式(※同:この日はホタテの炙りであった)
吸物 豊後梅の巣籠り、鱧素麺、ズッキーニ、木の芽
煮物 豚の角煮ばれいしょあんかけ
焼物 鉄板焼き(豊後牛、赤鶏、南瓜、椎茸、茄子、ローズマリー)
揚物 海老巻きマロン、ずわい蟹アスパラ、糸とうがらし
酢物 さんまの奉書巻き、人参、長芋ジュレかけ
ご飯、香の物
デザート 塩プリン

 給仕を担当してくれたのは、眼の大きな、口の横幅の広い、いかにも南国的な顔立ちの娘さんで、料理の説明を過不足なくしてくれる。
 料理はどれもおいしくて、量も(温泉旅館にしてはという意味で)ちょうどよい。
 部屋にもどって、由布院のやわらかい水で割ってシングルモルトウイスキーを飲む。
(つづく)

<泊まった宿>
湯布院かほりの里 はな村
http://www.yufuin-hanamura.jp/

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