宿にもどって温泉。
露天風呂に浸かっていると、昼間の雨がふたたびもどってきてもいいような気持ちになる。雨の露天風呂が好きだ。すこしくらい荒れていたほうがよいくらいだ。青森の大鰐温泉では、ヒバで囲われた半露天風呂の外が暴風雨だったし、那須高原では、風花まじりの強い横風で湯に小波が立っていた。
由布院は静かだった。行灯のかたちをした照明にてらされて、さっき金鱗湖にただよっていたような白い湯気が流れてゆく。
夕食の献立はつぎのごとし
| 食前酒 | 梅酒 |
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| 前菜 | 海老オーロラソース、寒干し大根(※ウエノ注:子持ち昆布がのっている)、 雲丹杉風(※同:けしの実を散らせて焼いたものなり)、ホワイトアスパラと鶏のくんせい、牛の寒八味噌包み |
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| お造り | 甲いか、天然鯛(※同:絶品なり)、車海老、あしらい一式(※同:この日はホタテの炙りであった) |
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| 吸物 | 豊後梅の巣籠り、鱧素麺、ズッキーニ、木の芽 |
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| 煮物 | 豚の角煮ばれいしょあんかけ |
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| 焼物 | 鉄板焼き(豊後牛、赤鶏、南瓜、椎茸、茄子、ローズマリー) |
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| 揚物 | 海老巻きマロン、ずわい蟹アスパラ、糸とうがらし |
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| 酢物 | さんまの奉書巻き、人参、長芋ジュレかけ |
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| ご飯、香の物 | ||
| デザート | 塩プリン |
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給仕を担当してくれたのは、眼の大きな、口の横幅の広い、いかにも南国的な顔立ちの娘さんで、料理の説明を過不足なくしてくれる。
料理はどれもおいしくて、量も(温泉旅館にしてはという意味で)ちょうどよい。
部屋にもどって、由布院のやわらかい水で割ってシングルモルトウイスキーを飲む。
(つづく)
<泊まった宿>
湯布院かほりの里 はな村
http://www.yufuin-hanamura.jp/
