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/ 上野 歩
monthly essay / ueno ayumu

ぴー吉 第154回 食卓日記(16)〜フランス人といっしょにフランス料理を味わうこととコンビニおむすびの巻〜

*月*日
挿絵  マンションの配水管清掃が入って、出掛けにばたばたするが、月2回西新宿で行っている創作文章教室へ。
 終了後は、教室のある高層ビルの居酒屋さんで遅めの新年会。参加者のみなさんにご馳走になる。
 イカ焼き、お刺身、鍋物、ズワイガニなどを肴に昼酒、ビールと焼酎の水割り2杯。
 帰宅途中に、駅前のコーヒー豆屋さんで、ブラジル、コロンビア、マンデリンを200グラムずつ買う。支払い時、年末の福引で当てた20パーセント割引のクーポンをつかう。

 家での夕食は、ビールと赤ワインを飲みながら鶏の唐揚げ、大根と水菜のサラダ(たたき梅ソース)、カレー(ご飯はターメリックライス)。
 一日じゅう飲んでいた。

*月*日
 節分は寒さが緩んだ。
 夜、玄関とベランダの窓を開け、鬼やらいの豆をまく。マンションなので、玄関ドアから共用部分である廊下にまく豆はすこしにする。
 ベランダ側も、8階から下(駐車場)を歩いているひとに豆の雨を降らせるわけにはいかないので、外に出ないようにまく。
 夕餉(ゆうげ)は、豚肉とアサリの白菜煮。土鍋でつくると、火から下ろしてもいつまでも熱々である。それと、細めの太巻き(というのもヘンな言い方だが)。以前は、太巻き寿司で恵方巻きのまるかぶりしをしていたのだが、あれは味わうという行為ではないので、よした。
 妻の実家の母親手製のイワシのまる干しをもらってきていたので、これも焼く。
 イワシは、頭をヒイラギの葉といっしょに玄関に置くと、節分の魔除けになるといわれている。まる干しは頭も食べてしまったが、イワシの焼けるにおいは、正しい節分の夜のにおいのような気がした。

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