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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第177回『食卓日記(20)〜鍋〆ラーメンと映画『テッド』の巻〜』・・・P2

挿絵  映画館からの帰宅途中、畑の無人販売所でニンジンや春菊を選んでいると、たまたま農家の年配の女性が顔を出して、「いつもありがとうね」と声をかけられる。「こちらこそ、いつもおいしい野菜を」と挨拶した。

 夕食は、妻が五枚に下した平目の刺身、ホタテの稚貝の酒蒸し、それとビールのあてに芝エビとジャガイモを揚げてもらった。畑の販売所で分けてもらった春菊はじゃこを載せてサラダに。
 冷酒に切り替えて、平目をつつく。刺身は昆布で軽く〆ている。上側の身は肉厚でぽってり、下側のほうは多少こりこりしているようだ。エンガワは、カレイのほうが味が上だという人の声も聞くが、僕はおいしくない鮨屋のものを口にし水っぽい気がして、以来、平目に軍配を上げている。
 お酒の締め括りに、平目のアラでだしをとったお吸い物。うまい。これには、身肉もエンガワもかなわない。
 妻に、「ホタテの酒蒸しのだし汁で、明日あたり焼きそばを作って」と言ったら、「了解」という応えが返ってきた。

*月*日
 カーテンを開けたら雪が降っていたが、ジャガイモと玉ねぎの具だくさんの味噌汁とサバの塩麹(しおこうじ)漬けの焼いたので朝ご飯を食べているうちにやんだ。
 たちまち陽が射してきて、多少積もっていたところもぐんぐん溶けていった。
 今日はカルチャーの文章講座がある日なので、やんでくれてよかった。料理学校で教えている妻も教室があって出かける。

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