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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第177回『食卓日記(20)〜鍋〆ラーメンと映画『テッド』の巻〜』・・・P3

挿絵  帰宅して夕食は、焼き豚と四川児菜(しせんアーサイ)の黒酢ダレ、麻婆豆腐、もやし焼きそば。
 妻が、料理学校の帰りに寄ったスーパーで見つけてきたアーサイ。芽キャベツのように葉の付け根にできる腋芽を食べる中国野菜らしい。それゆえに、芽キャベツに形状が似ているが、むしろ芽白菜とでもいうか、レタスの芯のようでもある。葉の部分にかすかな辛味があり、白い芯の部分が甘い。今日は生で前菜にしたが、炒めても、スープに入れてもいいらしい。
 麻婆豆腐は、いつもは絹ごしを使うが、今日はひいきにしている駅前のお店で僕が買ってきた木綿で試してもらった。
 すると、舌触りは絹ごしのようになめらかで、豆乳の味が濃く、たいそううまい麻婆豆腐になった。
 急展開中のチェーン店の豆腐屋さんだが、ここのお豆腐はほんとに安くておいしい。
 教室が忙しかったらしい妻が、焼きそばをこしらえるのにホタテのだし汁を使うのをうっかり忘れる。「じゃ、今度パスタにして」と頼む。

*月*日
 毎年春先に東京ドームで開催されるテーブルウェアフェスティバルに今年も出かける。
 テーブルセッティングの展示もだが、妻の目的は販売コーナーでの食器の買い出しである。僕もオモチャを買うので(先日観た映画『テッド』のトーキングボブルヘッドも早速購入してしまった)あまり言えないが、彼女の食器熱には際限がない。この日も、岐阜の駄知陶磁器の丼、中鉢、大皿を購入した。
 丼は夏に枝豆を盛るのによさそうだ。ひし形の鉢には、カボチャの煮たのが似合いそう。黒い大皿は、和でも洋でもよさそうで、パスタやサラダにもいいだろう。と、まあ僕も食器好きであることに変わらないのだが……
 帰宅して夕食の際、例のホタテのだし汁でこしらえたショートパスタ(らせん状のフジッリ)を、買ってきた大皿に盛った。ホタテの味を活かすため、パセリを散らしただけでシンプルにいただく。それと煮込みハンバーグ、オムレツ、レタスサラダでビールと赤ワイン。
 そうそう、今日買った丼を、「気位が高そう」と妻が評していたが、芋の煮っ転がしなんかも似合うかもね。

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