世界遺産に正式登録間近(7月22日に正式決定した)、明治期の製糸場がある群馬県富岡を過ぎると、雨空は霧の濃い曇天へと変わった。妙義山のごつごつした山肌にも靄(もや)がかかっている。
それでも、ここ3日間はずっと降り続いていたので、雨のない世界がなんだか新鮮だった。
一昨日、関東甲信越は梅雨入りした。それから即の大雨。今朝も自宅を出て、日帰りバスツアーの集合場所である西武池袋線・練馬高野台駅前まで15分ほどの距離を歩く間、夫婦して強い雨に降られていた。
あんまり雨脚が強いと、現地に行ってもアスパラ狩りは中止になってしまう。
しかし、心配をよそに、上信越道を走るにしたがって霧のほうもだんだん晴れていき、世界はますます明るくなっていった。
長野県に入り、観光バスがトイレ休憩で立寄った東部湯の丸SAのベーカリーで、うまそうなゴマ付きバンズに惹かれ、コロッケバーガーをパクつく頃には、天気の心配はすっかり解消していた。