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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第200回 名台詞の研究(3)・・・P2

 スティーブ・マックイーンてカッコいいナと改めて思うようになったのは、007ジェームズ・ボンドをダニエル・クレイグが演じるようになってからだ。
 クレイグはマックイーンを思わせるサル顔である。
 海から上がってきたダイビングスーツの下にタキシードを着こんでるみたいな、ロジャー・ムーア⇒ティモシー・ダルトン⇒ピアース・ブロスナン路線のスノッブなボンド像とは違って、クレイグは自らの肉体を酷使し、標的を追いつめるガテン系である。そのあたりも、スタントに頼らず危険なアクションをこなした、というより喜んでこれを行っていたマックイーンを連想させる。
『華麗なる週末』(‘69年)は、アクションのいっさいない、マックイーン主演としては異色作である。11歳の少年の目で語られるウィリアム・フォークナー原作のこの映画で、マックイーンは田舎の地主らしい家の使用人を演じている。
 マックイーンは、主人の留守をいいことに、当時(物語の舞台は1905年)は珍しかった自動車に御曹司の少年を乗せて街へと繰り出す。
 マックイーンが“ボス”とリスペクトする少年の祖父に、彼らの行動がばれる。少年は涙ながらに祖父に自身が嘘をついていたことを詫びる。
 すると、祖父が言う。「男は泣いたら顔を洗うもんだ」

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