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/ 上野 歩
monthly essay / ueno ayumu

ぴー吉 第206回 『わたし、型屋の社長になります』(後編)

上野歩著『わたし、型屋の社長になります』(小学館文庫)の、刊行記念インタビューの後編です。
当ホームページ《上野亭かきあげ丼》の板長ことイラストレーターのふじたかつゆき画伯は、前編では本作を読んでいなかったわけですが……
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上野:ちゃんと、読んでくれたんでしょうね?

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ふじた:もちろんですよ。大変楽しませていいただきました。

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上野:ありがとうございます。

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ふじた:いやー、それにしても読後のインタビューというのも難しいものだナ。なにしろネタバレの危険性がありますから。

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上野:そのへん、要注意で。

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ふじた:さて、まずお聞きしたかったことなのですが、『わたし、型屋の社長になります(以下「型屋」)』は『削り屋』につづく町工場エンターテインメントシリーズです。ふたつの作品で意識的に変えてみようと考えたことはありますか?

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上野:ひとつは『削り屋』がヒーローであったのに対し、『型屋』はヒロインであること。もうひとつは『削り屋』がプレーヤーであったのに対し、『型屋』はマネージャーであることです。『削り屋』では、剣拳磨(つるぎ・けんま)の個の闘いを描きましたが、『型屋』は社員らの総力の結集を描きたいと思いました。みんなで、なにかを成し遂げるということですね。

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