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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第46回『ベンジャミン伊東と小松の親分』・・・P2

挿絵  そうしたひとたちを見かけた場合、どうするかというと、たいていはただ眺めているだけである。
 墨田区役所のロビーで小錦に会ったときにはがっちり握手してもらった(関連する話題がバックナンバー第24回『KONISHIKIに会ったこと』にありますので、興味のあるかたはご覧ください)し、荒川区役所の玄関で武蔵丸を見つけたときには強引にそのぶっとい親指を握りしめた。
 さるお店で、水島新司氏にはご好意に甘えてコースターの裏側に『あぶさん』の顔を描いていただくことに成功したりもした。
 けれども、たいていは握手もサインもおねだりせず、黙って、さりげなく眺めているだけである。あたりまえのことだけど。
 だが、このお二方に出会うような幸運な偶然がもしもあって、ゆるされますものならば、ぜひともいっしょに記念写真を撮りたいものである。その写真は引きのばして、額に入れて、きっと壁に飾りたい。
 そのお二方とは、伊東四郎扮するベンジャミン伊東と小松政夫扮する小松の親分である。
 どこかの組の頭らしい小松の親分は、白い、長いマフラーを首にかけ、ソフト帽にダブルのスーツを着込み、先のとがったエナメル靴をはいたイタリアンマフィアスタイル。ベンジャミン伊東は、爆発したような頭髪、長いナマズヒゲの両先にリボンを結び、ぎんぎらのラメ入りジャケット、ニッカーボッカーズを身につけ、ムチを握っている。

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