朝ごはんは、もしかしたら三食のうち、もっともおいしく食べられる食事かもしれない。
いや、お昼や夕食が、おいしくないなんてこと言うつもりはさらさらないのだ。 けれど、それにもまして朝ごはんはうまいのである。
まず、朝ごはんというのは、お米とかパンとかといった主食を食べることに重きがおかれているぶんだけ、より食事としての本来的な姿を具現しているようである。
なによりもごはんをわっしわっしと、パンをむしゃむしゃと食べることを第一義にしている。
一日のパワーの源としてこれを摂取するのだ。だから、お昼ごはんみたく軽めに、とか、夜の晩酌のときのようにお酒のお供といったエンリョがない。