テレビで神宮球場のヤクルト対ジャイアンツ戦を観る。
“ジャイアンツ”を“巨人”と呼ばないのは、子どものころから、まわりのひとたちがそう呼んでたからで、僕の生まれ育った東京・墨田区の工場町では大概がジャイアンツファンだった。王選手の実家が、一時期、近所で中華料理店を営んでいたためだともいわれている。ともかく草野球がさかんな町だった。
きょうは日曜日で、ナイター中継が6時半からなので神宮球場の上空がまだ明るい。まわりの風景も見わたすことができる。スコアボードのすぐ隣にはウィーンふうの絵画館が見える。すこし向こうに新宿の高層ビル群も望むことができる。
外苑にある神宮球場は、周囲を建物が取り囲んでいない。建物のまばらさ加減や距離感が、東京だなと思った。