朝はニューヨーク・ヤンキース、夜は東京ジャイアンツの上野です。
松井秀喜選手のメジャー初ホームランを衛星放送で見ることができた。
毎朝、食事のまえに30分エアロバイクでトレーニングする。だから、その朝もチャリンコをこぎつつテレビでヤンキース対ツインズ戦を見ていた。
ヤンキースの4番バーニー・ウィリアムズが敬遠で歩き、1死満塁で松井の打席となった。日本では見たことのない場面である。自分が歩かされても、直前の打者が敬遠されることなんてなかったのが松井だ。
「甘く見やがって」僕はエアロバイクのペダルを力まかせにぐんぐんこいだ。
しかし、開幕シリーズのブルージェイズ戦で、やはり同様のケースで松井がセカンドゴロに打ち取られたことを思い出すと、頭の上を暗い影がゆっくりと通り過ぎていった。