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/ 上野 歩
monthly essay / ueno ayumu

ぴー吉 第70回『六本木ヒルズと麻布十番』

挿絵  丸の内、汐留、六本木と東京に新しいロケーションが生まれている。
 阪神タイガースがM2で足踏みしている9月の連休、新しい東京の顔のひとつ六本木ヒルズに出かけてきた。〔構内でのスカウトと客引き禁止〕という張り紙がいかにも六本木らしい大江戸線の地下深い駅からエスカレータと高速エレベータを乗り継いで森タワーのギャラリーがある52階まで上るわけだから潜水病になりそうだ。
 ギャラリーでは六本木ヒルズのオープニングエキシビション『世界都市展』が開催されていて、ここに展示されている世界8都市の模型は「町好き・フィギュア好き」の上野としては、ぜひとも見ておきたかった。
 実際に眼にした1/1000の東京模型はたしかに見事だけれど、残念ながら対象エリアは山手線内側。いま住んでる練馬区はTOKYOにあらずってことかい、フンッ!とややスネ気味に会場をあとにする。
 スネついでに、ミュージアムショップで売ってた六本木ヒルズのウオータードームも買わなかった。東京をモチーフにしたウオータードーム(スノードーム)は、ほんとにいいのが見つからない。
 あ、なんかつけ足しみたいになるけど、360度の展望ギャラリーから眺める東京シティビューは圧巻でしたよ。テラスに出れば海抜250メートルの外気にも触れらるし、生の風景は山手線の外側も切り取られたりしないし、って根にもってるかな。
 でも、上から眺める東京ってどこか哀しげでもある。

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