お昼は、餃子の食べ放題である。餃子の消費量が日本一だという宇都宮で、焼き餃子と水餃子をタラフク食おうという企画なのだ。
しかし、大きな声では言えないけれど、ツアーでチョイスされたお店は宇都宮餃子を名のってはいけないようなお店だった。それでも、食べるだけはさんざん食べて益子へ。いわずと知れた益子焼の町である。
じつは、ここに来るのが、このツアーに参加した目的のようなものだった。もちろん、いちごも、佐野ラーメンも、厄除け参りも、宇都宮餃子も目的ではあったけれど、益子の町をどうしてももういちど訪ねたかったのだった。
2年前に水戸の偕楽園に梅を見に行くバスツアーに参加して、益子によった。そのときに揃いの小鉢を2つ買って、とても気に入り、お鍋のときなど重宝していたのだけれど、僕がうっかりして1つ欠いてしまったのだ。それをさがし求めようというもの。
買ったお店はおぼえていた。けれど、手づくり品だし、いまもおなじものが売られているかどうか……。
でも、まあ、実際に足を運んでみて、それでなければあきらめもつく。
どきどきしながら、携えていったふちの欠けた小鉢をお店のひとに差し出すと、「ありますよ」とにっこり笑ってくれた。
わが家の食卓に、またひとつ旅の思い出が加わった。
