ブロッコリーの大きいの(100エン)があったので、これも思わず買ってしまう。平茸(250エン)はしょう油をちょっとたらして網焼きにしよう。
たくさんの野菜が入った袋を下げて外に出ると、お店のひとから大鍋でつくっている熱々の豚汁をふるまわれる。じわっと味がしみた大根がうまかった。
大根といえば、この冬は、ぶり大根のうまさをあらためて知った思いがした。自分の年齢のせいかもしれない。「うまい」と「おいしい」という言葉があるけれど、ぶり大根には「うまい」という言葉がよく似合う。どこか荒々しさの感じられる家庭料理である。ぶりの大きなアラをぶつ切りでつかうためかもしれない。
冬の夜これを肴に熱燗を飲んでいると北の海の風景をまざまざと感じることができた。ふるふるとした皮と脂の部分、太い骨からするっとはずれる白い身、血合いの野卑で濃厚な味わい、そしてそれらのうまみをたっぷりとふくんだあめ色の大根……いや、話がそれてしまった。食べもののことになると、ついどうも。困ったものだ。
つぎは佐野ラーメンの工場見学である。ここでも、あっさりとしたしょう油味のラーメンを試食する。「買ったキットでラーメンを組み立てる」のが趣味(第69回参照)の僕は、もちろんおみやげを購入。
さんざ食べて買い物してから佐野厄除け大師にお参りである。
佐野厄除け大師は、年末にテレビで初詣のコマーシャルをやっていたりして有名だけれど、想像していたよりもちいさなお寺だった。広いとはいえない境内は、多くの参拝客でごった返している。お正月には、初詣客が通りにまであふれて、お参りするまでに2〜3時間かかるという。
ことしが後厄となる上野は一心にお参りする。
さて、バスは、佐野厄除け大師へと向かう車でそろそろ渋滞しつつある反対車線を横目に東北自動車道を宇都宮へ。
