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ぴー吉 上野 歩 / イ  第75回『 酒の肴に食べるご飯』・・・P3

挿絵  卵といえば親子丼も忘れてはいけない。和風なのでふたたび「玉子」にもどそう。
 玉子と鶏のモモ肉だけで、玉ネギだの三つ葉だのを入れない純正親子丼がいい。きざみ海苔なんかもかけない。
 玉子はもちろんさっと火をとおすだけ。ご飯はかために炊く。玉子はふるふる、ご飯はぱらぱらである。
 焼酎を飲みながら親子丼のアタマの部分をまず中心に食べ、やがてダシ汁のしみたご飯へとじょじょに進攻してゆく。ぱらぱらのご飯は、ダシの色に染まっている部分がしっとりとすこしやわらかくなっていて、そのあんばいがなんともいいのだ。
 そうして、もっともシンプルな酒の肴のご飯とは、炊きたてのご飯にちょいと塩をふったものかもしれない。これは冷や酒でも燗でもいい。ご飯も酒も米でできている。合わないはずがないのだ。

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