ビーフシチューをつくるのに凝っていることを先月書いた。
で、こないだの日曜日にまたつくったのである、ビーフシチューを。
まず肉屋に牛のすね肉を買いに行くところからそれははじまる。
すね肉というのは、筋膜や腱の部分だけれど、あんまり解剖学的にとらえると、料理したり、食べたりするうえでたのしくなくなる。だってそうでしょ、眼のまえにあるものが筋肉を骨に結合する繊維性組織の束だなんていうふうに考えたら、台所が手術室みたくなっちゃう。まあ、安くておいしい部位なんだくらいに思っていればいい。
千円ちょっと出せば、ごちょっとしたかたまりが買えるのがすね肉だが、料理するのにいささか手間がかかる。手間というより時間がかかる。