というわけで、今回はずぼらー南蛮漬けです。
南蛮漬けっていうと、上野クンの『朝陽のようにそっと』にも出てくるように、ふつう生の小鯵をさばいて使ったりするんだけど、ちっちゃい魚をいちいちさばくのもめんどうなので、あちしは鯵の干物を使います。切るのは庖丁よりもはさみの方が便利だよ。
〈材 料〉
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鯵の干物、コショウ、酢、ハチミツ、しょうゆ、
とうがらし、小麦粉、揚げ油。 |
〈つくり方〉
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- 鯵の干物のぜいご(尻尾のちょっと上のイガイガしてるところ)をハサミで切り落とす。
- 1.を食べやすい大きさにチョキチョキ切る。
- 全体にコショウをふって、小麦粉を薄くまぶす。
- 低温の油で、まずホネのついているほうの身とアタマを10分ほどかけてゆっくり煮るように揚げる。
- その間に鍋に酢、しょうゆ、ハチミツ、とうがらし、水を入れて火にかけ、漬けダレをつくる。
- 4.を一度取り出して、油の温度を高温にして残った身のほうを3〜4分揚げたら、熱々の5.にジュウジュウ投入する。
- 休ませておいたホネ側の身とアタマを高温でサッと揚げて、5.に投入する。
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漬けダレは、好みの味に調節してくだされ。ただ、干物はかなり塩気が強いので、しょうゆは香り付け程度にしておいた方がいいみたい。ハチミツはなかったら砂糖でもいいよ。さて、これがなんでちーいじめのメニューかというと…… こうすれば干物をぜーんぶ食べることができるので、いつもちーが喜んで食べているアタマやホネが残らないのさ! どうだ、まいったか。
えっ? めんどうくさい!?うーん、このクソ暑い時に揚げ物なんてまあ、確かにめんどうだ。でも、南蛮漬けは食いたいよぉ! というわがままな貴兄には……買ってきた白身魚や鶏の唐揚げをトースターであっためて、この漬けダレにぶちこむと、あら不思議、これがうまいんだわ。ケンタッキーフライドチキンなんかでつくってもいいよ。あれって、最初はいいんだけど、けっこう油っぽいよね。で、残ったときなんかにはこの手でさっぱり南蛮漬けに変身させると1粒で2度うまいぞよ。
ちなみにあちしはケンタッキーのホネでスープをとったことがあるけど、これはあんましうまくなかったぜぃ。いや、シッパイシッパイ!
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