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vol.3
ふじさわみえのずぼら〜クッキング!
 あーーーっ。恋をしちまったぜぃ!
 苦しいよぉ。どこの誰だかもわからない名前も知らないあの方に、もう一目だけでも会いたい。お声を聞きたい。ふーっなんて哀しいオンナ心。出会いは衝撃的でした。
 いつものようにずぼらーっとテレビを見ていたら、突然我と我が耳を疑うようなできごとが……。
かわいいネコちゃんが「マグロ」としゃべっているではありませんか!なんとも可愛らしい“ネコなまり”で、

「みゃあ、ぐぅ、ろ」と……。

 うっカワイイ!  その瞬間にあちしは恋に落ちたのでした。よく考えたらオスかメスかもわからないけれど、そんなこたぁどうだっていいんじゃい。あーあ、もう一度聞きたいなぁ。「みゃあ、ぐぅ、ろ」の声。


恋するマグロの生春巻きの巻

 というわけで、今月のお題はあの方を思いつつ、マグロを使った生春巻きにしよう。生春巻きって、ご存知のようにお米の粉でできたぱりぱりの皮を、水につけてふにゃふにゃにして中身を巻いていくんだけど、破かないで巻くのがけっこう難しいんだよね。そこであちしは考えた。普通の春巻きの皮でできないかなあ。春巻きの皮はぎょうざやシウマイの皮とちがって火が通っているんだからそのまま食べられるんじゃないかい?と、食べてみたらウマイじゃないの。でも念のため、メーカーの人に問い合わせてみたら、
「ええ、ちょっとカタイけど食べられます。美味しいですよ」だって。
あちしは歯ごたえがあってこっちのほうが好きなくらい。中にすこし水気のあるものを包むとちょうどいいよ。で、今回はマグロのずぼらー生春巻きでぃ。

マグロのずぼらー生春巻き
〈材 料〉
刺身用のマグロ、にら、しょうゆ、オイスターソース、
ごま油、春巻きの皮、とうがらし、小麦粉、揚げ油。
〈つくり方〉
  1. マグロを細かく切ってしょうゆ、オイスターソース、ごま油で味つけをする。
  2. にらをよく洗って水気を切り、2センチくらいの長さに切っておく。
  3. 春巻きの皮を4等分する。
  4. 3.に2.の生のにらと1.を適当にのせていつもの春巻きと同じように巻く。
  5. 巻き終わりは何もつけずに下にして皿に盛り付ける。

 マグロは赤身でも中落ちでもいいけど、ネギトロ用ってやつだと細かく切る手間もいらないので便利だよ。一口で食べられるちっこい春巻きだから酒のつまみにぱくぱくいけるんだこれが。にらも生で食べるとウマイんだよ。
 えーっ。巻くのめんどうくさい!って思ってる人。いいよいいよ、べつに巻かなくても。味つけしたマグロと生のにらを一緒にたべるだけでもウマイんだから。この味つけマグロは、ユッケに似ているので、焼肉屋サンみたいにキュウリの細切りの上にのせて玉子の黄身をのっけてもいいよ。ごま油とオイスターソースでちょっとエスニックな味だからね。でも、このマグロじゃあ愛しのマグロネコちゃんは食べてくれないかも……。

うぇーん!では、さらばじゃ!
自画像

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