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vol.12
ふじさわみえのずぼら〜クッキング!
ウリ売りがウリ売りにきて売り売り帰るウリ売りの声
って早口で言ってみよう!
の巻

  いやー、早いねぇ。ずぼらーっとしてる間に、今年ももう半分終っちまったぜ。 しっかし7月って、“夏真っただ中!夏休みー”ってイメージがあるけど、よく考えると夏休みなんて最後の5日間くらいしかないし、まだほとんど梅雨だよね。
 ちっともスカッと晴れないで、むしむし暑いだけやんけー!
 って怒りたくなるこの季節、暑さ負けしたり、お腹こわしたり体調くずす人が多いんだよね。さて、みんなは大丈夫かね?
 まあ、そうはいったけど、植物はがんがん育ってすっかり夏モード。路地モノの夏野菜が出回りはじめたよね。この時期の一番の安売り野菜は、やっぱキュウリだね。
 キュウリってのは、水ばっかりでちーっとも栄養がなさそうに見えるけど、意外にえらいんだよ。白血球を増やしたり、抗がん作用だってあるらしい。白血球ってのは、体内に入ってきた細菌をむしゃむしゃ食べちゃうすごいヤツなんだぜぃ。だから、この時期体調を崩してる人にはキュウリがおすすめだよ。
 でも、お腹をこわしてる人や冷え性のひとは、生でいっぱい食べると体を冷やすからやめた方がいいね。それに生だといっくら食べたところでせいぜい一人1本が限度だしね(ってもっといっぱい食べるカッパみたいな人もいるかもしれないけど……)。
 そこで、今回はえらいキュウリをいーっぱい食べられるメニューだよ。


キュウリとささみの炒め物
キュウリとささみの炒め物 〜Recipe〜
〈材 料〉
・キュウリ
・セロリ
・鶏ささみ
・しょうが
・タカノツメ
・塩
・コショウ
・酒
・片栗粉
・ごま油
〈つくり方〉
  1. キュウリとセロリをちょっと厚めの小口切りにする(酢の物だと「おいおい、ちょいとばりばりするねぇ」お漬物だと「うすくて食べた気がしないよ」って言われるくらいの厚さだよ)。

  2. ささみは筋をとってそぎ切りにする。

  3. 2.に塩、コショウ、酒を少々で下味をつけ、片栗粉をまぶす。

  4. 4.しょうがはみじん切り、タカノツメは種を取って輪切りにする。

  5. フライパンにごま油を熱して、タカノツメを入れてちょっとしたらささみを入れてひと混ぜして、キュウリとセロリを加えて炒める。

  6. キュウリがしんなりしたら、塩、コショウをして味見。オッケーだったらしょうがのみじん切りを加えて出来上がりさ。

 好みによっては味噌味にしてもいいし、鶏のささみはモモ肉でもいいよ。
 味噌味にするときは、酒で溶いた味噌を、最後の塩、コショウの代わりに加えてさっと和える。それからショウガとゴマを加えるといいね。
 モモ肉のときは、下味をつけて片栗粉はまぶさなくていいよ。で、まずフライパンで皮目からよく焼いて火を通して、それから他の材料を加えてね。
 そうそう、出来ればキュウリはがんばっておんなじくらいの厚さにそろえて切っとくれ。あんまし厚さがそろってないと、炒めた時にすぐに火が通ってしなしなになっちゃうヤツと、いつまでもばりばりがんばってるヤツとでぜんぜん味が違っちゃうからね。
 コイツはいーっぱい作っとくといいよ。次ぎの日にスープにしてもうまいし、ラーメンの具にしても最高だかんね。
 実はあちしは、キュウリってあんまし好きじゃないんだ。なんか青臭いし、ウリ臭い。ってウリなんだから当たり前なんだけどね。
 でも、こうやって炒め物にしたり、火を通すとがんがん食べられちゃうのさ。まあ、昔はキュウリやらレタスやらトマトやら火を通すなんて考えたこともなかったけどね。いやはや、思えば遠くへきたもんだ。

では、さらばじゃ!

自画像

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