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vol.16
ふじさわみえのずぼら〜クッキング!
どんぐりよりもカワイイあちしの巻

 お出かけの帰りに、どんぐりをひろってきたよーん。
「どんぐりころころどんぐりこー!」って、なんの疑問もなく大声でわめいていた可憐な少女時代、あちしはガールスカウトに入ってたんだナ。えんじ色の吊りスカートと、おそろいのどんぐり型の帽子。ああ、昔からかっわいかったなー、あちしって……。そんな、かわいいあちしと、そうでもない女の子たち20人くらいが、日曜日ごとに近所の団地の集会所に集まって、森に入ったときに道に迷わない方法とか、足や腕を骨折した時の応急処置の方法とか、思いっきり非現実的なことを必死で覚えてたもんさ。 そんな真剣なお勉強のあとは、お楽しみタイム!
 ひとり10円ずつ集めて、代表が隣のスーパーで全員分のおやつを購入するんだな。その当番になると、同じ金額で、みんなをあっと言わせるようなおやつを調達したくて、はりきってスーパーのおばさん相手にせんべいを値切りたおしたもんだぜぃ。そーゆー意味でならガールスカウトって役に立つね。そんとき培った値切り技は今も健在さ。森に入って道に迷ったことはないけどね。
 さて、拾ってきたどんぐり、どうしようかねぇ。あちしは、道ばたに生えてる草とか、街路樹のぎんなんとか拾ってきては晩のおかずにしてるんだけど、どんぐりは……。まあ、ムリだろうね。惜しいけど。
 というわけで今月の食材は、どんぐりはやめてクリにしよう。
 クリと鶏肉の中華風炒め煮だよん。


クリと鶏肉の中華風炒め煮
クリと鶏肉の中華風炒め煮 〜Recipe〜
〈材 料〉
・鶏モモ肉
・紹興酒(なければ日本酒)
・クリ
・しょうゆ
・塩
・オイスターソース
・こしょう
・チキンスープ
・砂糖
・五香粉
〈つくり方〉
  1. 肉は一口大より大きめに切り、塩、こ しょう、紹興酒で下味をつけておく。

  2. クリは鬼皮、渋皮とも剥いておく。

  3. (1)を中華なべ(またはフライパン)で皮目を焼く。動かさないようにじっ くり焼いてね。

  4. 出てきた脂をペーパーなどで吸い取 る。こうするとカロリーダウンになるからね(このとき、脂だけを吸い取るようにして、鍋にくっついてる旨味はふきとらないようにね)。

  5. 全体に大きく混ぜたら、クリと砂糖を ちびっと、五香粉を入れて炒める。

  6. チキンスープを入れて、しょうゆ、オ イスターソースを加えて味見。ちょっと薄いかな、くらいに味をつけて、火がとおるまで15分くらい弱火で煮る。
  7. もう一度味をみて、薄いようなら汁だ
    け煮詰めてそこに具を戻し入れてからめるようにする。濃いようなら水を足して調節してね。

  8. 器に盛ったら出来上がりさ。

 五香粉(うーしやんふぇん)は、ニッキや八角、山椒なんかがブレンドされてる中国の香辛料なんだけど、これを入れると、普通の中華があっという間に本格中華にはや変わりするすぐれもんだよ。なければ入れなくてもいいけど、一瓶買っておくと結構重宝するよ。
 ここに干ししいたけを入れても美味いし、たけのこの水煮を薄切りにしたのを入れてもいいよ。仕上げにさやえんどうのゆでたのなんかをちらしたら、おもてなしにもぴったりさ。
 えー、クリを剥くのがめんどくさい!?
 ははは、そりゃそうだ。
 そんなずぼらーなあなたとあちしには、クリの代わりにさつまいもがあるのさ。さつまいもを1.5センチくらいの輪切りにして、水にさらしてから使うといいよ。あとはクリと同じだけど、さつまいもは煮崩れしやすいから、火加減はあくまでも弱火を保ってちょうだいね。

では、さらばじゃ!

自画像

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