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vol.28
ふじさわみえのずぼら〜クッキング!
切っても切れない前世の縁の巻

 さんむーい夜、すきっ腹かかえてとぼとぼ仕事から帰ってきたと思いねぇ。ぽーっと明るいコンビニに、ついついあちしは引き込まれたっけね。そして手にした焼肉弁当。「温めますか?」の問いかけに、もう一刻も待っていられないあちしはぷるぷると首を横にふり、最後の1枚の千円札に心の中で別れを告げたよ。小銭だけになった財布と冷たい焼肉弁当をかかえて冷え切った部屋に入ると、靴を脱ぐ間ももどかしく焼肉弁当をがっついた! げげーっ、冷えた脂が上あごにくっついて飲み込めないよー。あわてて、買い置きの4リットルサイズのウィスキーをくいっと流し込んだね。するってえとどうだい。口の中の脂がするすると流れて、さっぱりおいしくなるじゃないの! はぁー、やっぱウィスキーと肉切っても切れない絶妙のコンビだわ。あちしとびんぼー神みたいなもんだね。
 というわけで、今月はウィスキーを使ったポークソテーだよん。


安い肉でもうんまいポークソテー
安い肉でもうんまいポークソテー 〜Recipe〜
〈材 料〉
・豚ロース肉(厚切りのもの)
・塩 ・コショウ
・サラダ油 ・バター
・ウイスキー
(バーボンでもスコッチでも安いのでもなんでもオッケーさ)
〈つくり方〉
  1. 豚肉の筋を切り、両面に塩コショウで味をつける

  2. フライパンにサラダ油を引き、強火で温める

  3. 豚肉の表になる面を下に、フライパンに入れる

  4. きれいな焼き色がつくまで強火で焼き付ける

  5. おいしそうな色がついたら引っくり返して火を弱める

  6. 中まで火が通ったら(肉の真ん中辺を押してみて弾力があれば大丈夫)油を捨てる

  7. バターを入れて、ウィスキーを注ぎ、フライパンを揺すりながらなじませる

  8. ソースの色が混ざって白っぽくなって少しとろみがでてきたらできあがり

  9. 皿に盛って上からソースをかける

 肉がすんごく厚いようだったら、裏返して火を通すときにフタをするといいね。バターの量はお好みだけど、ひとり分でだいたい5グラムぐらい、ウィスキーは大さじ2くらいだね。ウィスキーを入れるときフライパンに火が入るとフランべ状態になって結構上まで火が出るので注意してね。怖かったら1回火を止めてバターと馴染ませてからもう1度火にかけて煮詰めてもいいよ。
 厚切り肉が買えないびんぼーな時には、薄切りの豚肉でも大丈夫。薄切り肉を塩コショウでちゃちゃっと炒めて油を捨ててからバターを入れて、ウィスキーとあわせれば、ウンマイ焼肉のできあがりさ。
 とにかく、くれぐれも火には注意しようね。実はあちしはこの料理で前髪を焼いたことがあるのさ。ははは、前髪だけでよかったよかった。

では、さらばじゃ!

自画像

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