ポイントは水分量と火加減。
まず水分量ね。2割増しっていうのは、例えば300gの米を使う場合は360ミリリットルの水分量になればいいってこと。で、トマトの水煮の量を200gにすると固形分を抜いて、だいたい160ミリリットルくらいの水分になるから、ここにはまぐりの汁とチキンスープの合計を100ミリリットルくらいに足せばよいという計算だね。
つぎに火加減。最初に沸騰しているところに冷たい米を入れるといったん温度が下がっておとなしくなるよね。それからもう一度沸騰してきたらちょっと火を弱めて、そこから2分は必ず沸騰をつづけること。あとは焦がさない程度の弱火で炊き上げる。
フライパンのフタがないときには、アルミホイルで作っとけばいいのさ。これで、オーブンもパエリア鍋もなくっても、うんまいパエリアができるのさ。
普通、パエリアっていえばサフランだけど、サフランはものすごく高い!
ビンボーなあちしはターメリックでごきげんさ。
具も、ムール貝やら白身魚やらエビやらホタテやら、好きなものを好きなだけのっけてもいいけど、あちしはこれで充分。ちょといろどりに、黄色いパプリカや緑のパセリかインゲンなんかを散らせば、おもてなしの一品に最高さ。
ワイン片手にフラメンコなんぞ踊ったひにゃ、秋の夜長も陽気に過ごせるってもんよ。
陽気にはしゃぎすぎて、近所迷惑にはくれぐれもご注意を。