園内に、ちょうちんがぶら下がっているのは〈あじさいまつり〉の期間中だからで、夜はライトアップされるらしい。
しかしながらお昼まえのいまは、ごった返すというほどの人出ではない。
駐車場もないし、観光地として大々的に打って出ようという意気込みが感じられないのがいい。ちなみに入園無料である。
大きな鞠のような白いアジサイ。昔のハリウッド映画でふとった白人のオバチャンがかぶっていたスイミングキャップみたいなピンクのフルフルのアジサイ。薄青のガクアジサイは清楚な印象である。
土が酸性だとアジサイの花は青くなり、アルカリ性だと赤くなるらしいが、園内のアジサイは青が勝っているようだ。
傍らをせせらぎの流れる細い園路を、さまざまな表情のアジサイを眺めつつ歩いてゆくと、やがて、一面にアジサイが咲く、小野池に向かって上る傾斜に行き着く。それは、思わずため息の出るような光景だった。
利根川沿いにあるアユ料理屋でお昼にする。
店の入り口手前の、屋根があるだけの半野外の調理場には大きな火桶があり、アユを炭火で串焼きにしていた。早くも期待感が高まるというものだ。
