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ぴー吉 上野 歩 / イ 
食卓日記(11)〜新潟の納涼会とバットマンの巻〜・・・P2

挿絵  昼は取材相手の方にご案内していただき、水車のある旧家のようなお店でへぎそばと天ぷら。
 夜は、やはり取材相手の方の経営する会社の構内で開かれる納涼会に参加させていただくことにする。
 さざめくような虫の声が消えた。日没後の金色の光が、夏の田園を包み込む。マジックアワー。
 トレーラーをステージがわりに、さまざまな催しものが演じられている。生ビールを飲みながらそれを眺めていると、社員の方が焼きそばやスイカを運んできてくれる。水田を渡ってくる涼やかな風に吹かれながら、どうしていまここにいる幸運を得たのだろうと考える。
 やがて夜は深まり、漆黒の闇になった田園地帯の向こうを、新幹線の車窓の光だけが猫バスのように走り抜けていった。

*月*日
 出版社主催の書き方講座の講師をつとめるため羽田から広島行きの飛行機に乗る。
 そのまえに腹ごしらえである。フレッシュネスバーガーを見つけて、チーズバーガーにちいさいコーラで朝食。
 機内サービスでは、季節限定のサービスドリンクだというのでパイナップルジュースを選ぶ。
 もくもくとした積乱雲を眺めつつ、北京オリンピックのキャンペーンで「がんばれ!ニッポン!」と入った紙コップを口に運ぶ。と、なんのことはないトロピカーナの甘い甘いジュースだった。

 広島でスタッフと落ち合い、空港レストランで東京の広島焼きよりもまずい広島焼きを食べる。はっきり言って、これ、ただのぐずぐずのモヤシ入りソース焼きそばである。
 それから出版社の販売部のクルマで福山市内の書店に向かい、書き方講座を行って、ふたたびクルマで空港まで送ってもらう。
 夕食は、東京行きの飛行機を待つあいだに空港内のフードコートでアサヒスーパードライの中瓶を飲みながら餃子と尾道ラーメン。もちろん、うまいものを食べようなどとははなから思っていない。
 東京上空が雷雨のために飛行機の着陸が遅れて帰宅は真夜中。いやー、疲れました。

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