五稜郭公園を観光した。
その名のとおり五稜形(星型)の西洋式城郭であるが、タワーに上って見おろさないことには皇居あたりを歩いているのとあまりかわらない。
五稜郭は、新選組副長・土方歳三の最後の戦場でもある。
洋装の肖像写真を見ると、2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』で土方を演じた山本耕史に印象が近いが(特に正月特番として製作された続編『新選組!! 土方歳三最期の一日』で実際に洋装姿を見せた時には、その思いがいっそう強くなった)、それにも増して僕の決定版となっているのが、司馬遼太郎(※「遼」はしんにょうの点が二つ)原作『燃えよ剣』のドラマ化で、土方を演じた栗塚旭である。
1970年にNET(現テレビ朝日)が製作した連続ドラマで、当時10歳に満たなかった僕の記憶は曖昧だが、その後高校時代にテレビ東京の深夜ワクで再放送されてハマった。原作も読んでいたが、それ以上に魅了されたものだ。
栗塚は上手な役者ではないが、口を開かずにぼそぼそしゃべる独特の台詞回しと、表情の乏しさが功を奏して、ニヒルな“鬼の副長”そのものに映り、多くの作品で土方を演じている。“土方歳三役者”栗塚に敬意を表したのか、先述した大河『新選組!』にも土方の盲目の実兄役として出演。ファンの僕には懐かしかった。
というわけで、五稜郭タワーの売店で土方歳三フィギュア(577エン)を購入。
この日は函館湯の川温泉の竹葉新葉亭に宿泊。温泉と料理をたのしむ。
お風呂は大浴場のガラス越しに眺める坪庭が美しいが、露天風呂にはあまり重きがおかれていないのかちいさい。料理は毛ガニとヤリイカが最高。さすが北海道である。
食後は、ナポリ、香港とならび世界三大夜景といわれる絶景を鑑賞するため函館山に向かう。
展望台は鉄板焼きのソースのにおいがそこはかとなく漂っていた。
たしかに美しい夜景だが、規制まえは煙草とサラ金のネオンが、大いに一役買っていたものと思われる。
(つづく)
<泊まった宿>
函館湯の川温泉 竹葉 新葉亭
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