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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第168回『能登(中編)〜バイキング料理についての考察〜』・・・P2

 それでも、夕食に比べて朝食バイキングの内容がまあまあ(っていうかフツー)だったことは付け加えておこう。

挿絵  バイキング料理を要領よく食べるコツは、トレーにいっぺんにフルコースを載せようとしないことだ。
 パン、サラダ、スクランブルエッグ、ベーコン、野菜ジュースにフルーツ――いちどにすべてテーブルに運んでしまって、さあ、ゆっくり食事を楽しみたい、と思うのは人情である。たいていのひとが、これをやろうとするから、ビュッフェに列ができてしまう。しかも、トレーにたくさんの皿を載せれば、各自の動きがどんどん鈍くなる。
 幾皿でも食べていいのがバイキング料理なのだ。何度でも立ち上がって、なるったけ空いてるコーナーに行き、好みの物をちょっとずつ運んでくればよい。そんなふうにしていれば、イングリッシュ・ブレックファストで始めたけれど、気分次第で白粥と塩ジャケに途中で切り替える、なんてこともできる。

 さてさて、この日の観光は楽しみにしていた輪島塗の工房見学と朝市からスタート。
 バスで輪島へと向かう途中、車窓から「夫婦岩」というのを初めて見る。2つの岩が寄り添うように並んでいて、注連縄でつながれているアレですね。全国各地にある夫婦岩だが、今回眺めたのは機具岩(はたごいわ)というもの。
 バスガイドさんの説明によると、こちらの注連縄は20年にいちど架け替えられ、費用は150万エンかかるそうだ。

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