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/ 上野 歩
monthly essay / ueno ayumu

ぴー吉 第183回『地方ラーメンの実力(2)』

 相変わらず、いかにもお土産用といった“箱モノ”ではなく、簡易な外装フィルムに入った普段使いのラーメンを対象とした。できたら地元スーパーで売ってる、その土地の人たちがフツーに食べてるラーメンを買い求めるようにした。
 調理はウエノが自分で行う。
 これまたPart1同様に値段は2食入りで500エン以内。表示価格は、購入したお店での税込の値段である。
 なお、今回より最高点★3つで採点するようにした(☆は1/2点)。



挿絵

比内地鶏旨だし中華そば(しょう油味)
ヤマヨ株式会社 2食入り・248エン
採点:★★★

 いきなりの3つ★である。
 価格は、武家屋敷の景観が残る秋田の観光地、角館(かくのだて)のスーパーで購入した際のもの。
 市販のメンマと、自宅ベランダのプランターのアサツキを刻んでトッピングした。
 見た目に素直さを感じるしょう油ラーメンだ。しかし味わってみると、その見た目よりも鶏ガラのコクがある。うん、鶏だ、鶏だ、鶏だ。
 お正月の東京のお雑煮を思わせる鶏のだしである。で、またこの鶏が、日本三大地鶏の比内鶏ってんだから、ありがたいですよ。
 麺もツルっとして喉越しがイイ。スープが濃厚なだけに、ストレートの細麺が合う。
 外装フィルムに〔創業大正二年の伝統の味〕とある。その気概を感じたね。
 秋田のスーパーにしかないのが惜しい。

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