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ぴー吉 上野 歩 / イ  第38回『練馬ぐらし』・・・P3

挿絵  それから市場によって、魚をえらぶ。
 練馬は関越道の入口でもあるのだ。
 日本海で水あげされた新鮮な魚貝を、長距離トラックは、まずここに落としてゆく。
 この日は、やすかったのでタイを三枚におろしてもらう。
 やはりホッキ貝がやすくて、これもひらいてもらう。
 家に帰って、タイのあらでだしをとり、鍋にする。
 畑で抜いてきたばかりの大根、白菜を入れる。
 タイの刺身は、つくりにせず、皮をのこしたままにしてもらったので、さっと鍋にくぐらせて、ぷりっとしたところを口にいれる。
 ホッキ貝も鍋にいれて、きれいに赤く染まったところを食べる。
 窓のそとで、ことしはあまり姿を見せなかった、なじみのヒヨドリが、マンションの8階のベランダにやってきて、ヒメリンゴの熟したちいさな実をくわえていった。

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