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ぴー吉 上野 歩 / イ  第44回『冷し中華』・・・P3

挿絵  冷し中華は夏のお昼ごはんというイメージだけど、うちはお昼を食べないことが多いので晩酌の肴の一品に加えられる。
 早めに夕飯にして、窓の外がまだ明るい夏の黄昏、冷し中華にのってる具をつまみながらビールを飲むのはいいものだ。
 最後は具と太めんをこん然一体として、ちょいとカラシを加え、わっしわっしと口にはこぶ。カラシの鼻のツンが、まさに盛夏といったものを感じさせる。
 以前から冷し中華のちょうどよいお皿をさがしていたのだけれど、ことしの1月、光ヶ丘公園であった陶器市で見つけた。
 亀甲に花が描かれた高台つきの大きなお皿である。1万8千円のモノが2千円で売られていた。しかし、陶器の値段のつけかたっていうのは、どうなってるんだろうね?
 それはともかく、1月のすこしくすんだ青空の下で眺めたそのお皿のたたずまいはとってもよくて即購入。
 だから僕は冬のうちから冷し中華の季節を待っていたのである。
 いま、高台つきの皿に盛られた冷し中華は、ちょっとエラそうに見える。

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