古い映画で『遠すぎた橋』というのがあった。米英独の名だたるスターが総出演する戦争スペクタクルである。
中学生のときにこれを観た僕は、ライアン・オニールの演じた准将がもっともカッコイイと思った。
米空挺部隊のオニールは、パラシュート着陸のときにあやまって腰を痛める。
それで、ロバート・レッドフォードの少佐に危険な任務を伝えて去っていくときにも、やはりひょいと腰のあたりに手をやって、「痛たた」といったしぐさをする。
いかにも二枚目のオニールが、超豪華キャストのなかで、そうやって自分をちょっとくずして印象づけてるのが、なんともカッコイイと思ったのだ。
年寄りぶりっこの僕は、この腰痛ポーズを中学生活のなかにさりげなくとり入れて、ナルシシズムにひたっていたものだ。
