ときは流れてまさにいま、僕はあこがれの腰痛ポーズを日々実践することとあいなった。
フリではなくて、ホントの腰痛である。
実家で、むかし買ったエキスパンダーを見つけた。
僕はそれをパンダちゃんと呼んで、数十年ぶりにトレーニングを再開した。面白がってバネの数を増やし、がんがんやってたところが腰痛の発生につながったのである。
めったに病気もケガもしたことのない僕は、ハードパンチャーにありがちな打たれ弱さを見せ、湿布を貼ったり、薬草入り入浴液のお風呂につかったりの養生をつづけることとあいなった。
このさい気候がよくて、温泉があって、近いところに湯治に行くことを考えた。
それで出かけたのが、南房総の千倉である。
料理旅館に泊まって、夜は新鮮な魚介と地元名産の菜の花をふんだんに盛った<にいたにた鍋>という漁師鍋を食べ、朝は漁港をリハビリにのんびりと散歩する。
腰痛の湯治は、爺むさ趣味の僕の本懐というべきものか。
