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ぴー吉 上野 歩 / イ  第67回『夕餉の買い物』・・・P3

挿絵  マンションが建つと住人も増える。そうして畑ばかりだった近所にもお店が建つようになった。
 そんななか、肉、野菜、調理道具など食に関するものならなんでもそろう店がわが家から徒歩7〜8分のところにできたのはありがたかった。建屋も内装も質実剛健。実質重視で洒落っ気や雰囲気なんてものとは無縁である。しかし、そのぶん値段も安くて、広い空間に豊富な種類がそろった。
 なにより大きくて、いい魚屋さんができたのはうれしかった。
 それはまさに市場といったたたずまいだった。
 きょうは手ごろな値段だったのでオコゼを三枚におろしてもらう。
 アラは唐揚げにした。大きな顔を骨まで食べられるように30分ほどじっくりと揚げる。
こいつをまずビールのあてにしてばりばり食べる。そら豆がだいぶんちいさくなってきて、ことしはこれでしまいだろう。
 頂き物の松竹梅を小ぶりのペットボトルにうつし冷蔵庫でひやしておいた。コップ酒をなめながら、うす造りにした身をベランダのプランターでとれた大葉と梅酢で食べる。肝も茹でて、身にくるんで食べた。
 残った刺身は、フキのつくだ煮、サンショの実のつくだ煮、塩こぶと炊きたてのごはんにのせ、だし汁をかけて茶漬けにする。オコゼの身もすこし熱を加えるとさらにおいしい。

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