さいしょはインスタントラーメンだった。スープも乾麺も、そのパッケージに入ってたキットだけをつかい、2人前組み立てていた。
ところが、ある日、味噌ラーメンに冷凍コーンを入れてみたのだ。思えばそれがはじまりだった。
買ってきた既製のモノに、ちょっと手をくわえる。それだけの行為が、僕に〈料理〉を意識させた。
麺といっしょに茹でていたコーンも、べつ茹でにして、最後にのせたほうが見ばえもすることに気がついた。そもそも麺の茹で時間とコーンの茹で時間が違うことも知った。
違いや順番に注意するようになると、〈料理〉の意識はさらに強くなる。
コーンのせ味噌ラーメンにバターを1切れのせてみたら、もう本格的な一品になった気がした。
ここでさらにステップアップしてみようと考える。こんどは生麺キットを買うようになる。
ところが、この組み立てがなかなかむずかしかった。ちょっとのんびりしているとたちまち茹ですぎて、コシの抜けた麺になった。
それでも毎週末に2人前ずつ、年間100食近くつくるわけだから、どんなに不器用でもコツはつかめるようになる。
