チェックアウト後、ふたたび〈人物〉と落ち合い、いっしょに車に乗せてもらって話を聞きながら名古屋に引き返す。
ひととおり取材を終え、〈人物〉と喫茶店に入った。
僕はタバコをやめてからというもの、すっかり喫茶店に入らなくなってしまったのだけれど、それはどこか懐かしいにおいのする、いかにも“町の喫茶店”とでもいった店だった。
アイスコーヒーを頼んだら、小さなチョコレートクッキーがついてきた。ほほう、コレが例のアレか、と思った。名古屋の喫茶店では、コーヒーを頼むとオマケが付いてくるという話を聞いたことがあったのだ。〈人物〉にそれを伝えると、ドトールやシアトル系のチェーン店ではない、こうした喫茶店が名古屋には数多く存在するらしく、他店との差別化をはかるために、こうしたオマケを付けるようになったとのことだ。とくに庄内川の西側から木曾川に至るエリアは、結婚式がハデなことでも有名だが、喫茶店のオマケもゴージャスらしい。とくにモーニングはすごくて、トースト2枚にバター、マーマレード、小倉あん、ミニサラダ、ゆで卵が付くなんていうのはざら。なかにはおむすびと味噌汁が付くなんて店もあるらしい。
話はかわるけど、今回、名古屋にきて、はじめて名古屋城を見ることができた。車の窓からさっと眺めただけだけれど、遅い午後の陽のなかで名古屋城はとてもエレガントにたたずんでいた。
