2軒目は『つるや』。生玉子を落とした黄金(こがね)うどんが評判の店である。
県道沿いにある店は、うらぶれた(失礼!)大衆食堂とでもいったたたずまいである。
僕は店のオバチャンに、
「黄金うどんが売りなんですよね」
と言って、冷やしの〈小〉(180エン)を頼んだ。
すると、オバチャンが、
「ホットもうまいで」
と言う。
「どっちがおすすめですか?」
ときいてみたら、
「好みやけどな」
というこたえが返ってきた。
それで、僕は冷やしを、Yが温かいのを頼んで、とちゅうで交換することにした。
ぽったり生玉子ののったうどんに、薬味についてきた小皿の刻みねぎ、しょうがを入れ、しょう油をかけてかきまわしながら食べる。うまいのだけれど、玉子をまとっているために、うどんそのものの食感を確認しづらい。
途中でYと丼を交換。なるほど、オバチャンのおすすめのとおり、熱いうどんに玉子がわずかに茹ってからみ、こちらに軍配を上げたい。
