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ぴー吉 上野 歩 / イ  第87回『味噌煮込みうどん』・・・P2

挿絵  さて、もうひとつのたのしみは、松重閘門(まつしげこうもん)である。
 新幹線が名古屋駅に入る直前、右側の車窓から、すすけた感じの倉庫やビルのなかに、ロンドンのタワーブリッジを思わせる塔が見える。新幹線に乗るたびに、「なにかな? なにかな?」と思っていたのだけれど、昨年、車で近くを通って、かつての運河の水量を調節するための水門であることを知った。
 松重閘門は新幹線の右側。ナゴヤ球場は左側にあるために、ふたつを同時に味わうことができないのだ。
 味わうといえば、第80回『名古屋の喫茶店と群馬の玉ねぎ』81回『オリンピックイヤーの夏休み』で、味噌串カツのことを書いたけれど、新宿のデパートの地下食品街で売っているのを見つけた。
 さっそく買って、家に帰ってから食べたけれど感心しなかった。冷めていたからかもしれない。……というより本来テイクアウトで食べる種類のものではないのだろう。揚げたてのかりっとした衣に味噌ダレをとろりとかけて頬張るところに醍醐味がある食べもののはずだ。以前紹介した名古屋の“人物”に、「玉ねぎは入ってません。豚肉ばかりでつくってあります。はははは!」と聞いていたのに、玉ねぎ入りの串カツだったところにも、本場とはちがうマガイモノを感じた。

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