10時56分伊豆長岡着。
「駅前からタクシーに乗って、運転手さんに治療院の名前を言えば、連れてってくれるそうです。とっても有名らしいですよ」と腰痛女性から聞いていたのでそうする。
しかし、運転手さんは、「そーいえば、そんな治療院の看板を見たような気がしたナ」という程度の反応で、道に迷ってしまった。「もう1本向こうの道だ」と運転手さんが思い出したように言って、その“もう1本向こうの道”を目指している途中、偶然に治療院のまえを通りかかって到着。でも、親切な運転手さんで、途中でメーターを除外にしてくれていたので、初乗りの料金だけ払う。
さて、そこでの治療の模様はここには書かないでおく。もしかしたら企業秘密につながるかもしれませんしね。
ただ、僕のあとに予約が入っているひとは大阪から治療にくるというし、僕がいるあいだにも山口県から予約の電話が入ったりと、全国の腰痛持ちの駆け込み寺といったところのようだ。その道ではやはり知れ渡っているのだろう。
治療院をあとにして、宿泊する観光ホテルまでは徒歩5分ほどだ。チェックインの時間まですこしあったが、ダメ元で行ってみると、フロントの男性が、部屋の準備ができれば30分くらいなら早く案内できるという。それまで、近くの喫茶店で過ごすことにした。
アイスコーヒーを飲みつつ、お店にあった漫画本(以前から読みたいと思っていた浦沢直樹著『Monster』)を読んでいると、地元の常連客らしい中年女性が自分の畑でとれたというトウモロコシを持ってきて、僕らにも、生で食べられるからつまんでみろとさかんにすすめる。生のトウモロコシを食べるのははじめてだったが、甘くてジューシーだった。でも、たくさん食べるとお腹をこわしそうな気がした。
しばらくすると、こんどは中年の男性客がきて、ミスタードーナツを買って友人宅を訪ねたら不在だったからみんなで食べようと言って、ドーナツを振る舞ってくれた。よそ者の僕ら夫婦もフレンチクルーラーとチョコファッションをごちそうになった。
それからはトウモロコシおばさんも加わって、僕らに明日は三島によってウナギを食べて行くといいとか、ウナギを食べるならこの店だとかみんなで言い合っておおいに盛り上がっていた。
さて、そうこうしているうちにチェックインの時間になる。ホテルでのんびりと温泉につかり、夕方、夫婦で中庭を散歩していると、木の上で尻尾を回しながら「ぎゅるぎゅる」鳴いている鳥を見つけた。モズである。
夕食にはあらかじめ頼んでおいたオプションのアワビの踊り焼きを食べ、就寝まえにまた温泉に浸かった。「どうか座骨神経痛が治りますように」と祈りながら。
後記:今回の治療で左脚の痛みはほぼ消えた。1週間ほどしてから毎朝のエアロバイクのトレーニングを再開し、ストレッチ体操などをつづけているうちに足先のしびれもじょじょに消えていった。
