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ぴー吉 上野 歩 / イ 
第130回 食卓日記(12)〜春の絵ハガキと関空の空弁の巻〜・・・P3

挿絵  復路、夕食の時間がフライト時刻と重なったので、その関空のフードコートに出店していたせんば自由軒でカツサンドを買った。関空限定の“空弁”とのこと。
 自由軒といえば、カレー粉の炒めご飯に生卵とウスターソースをかけて食べる織田作之助も愛してやまなかったというライスカレーが名物だが、こちらは機内に持ち込めない。
 大きめのトンカツとせん切りキャベツがたっぷりとはさまった素朴なカツサンドを頬張り、缶ビールを飲んでいたら、あっという間に羽田に到着してしまった。
 空港ターミナルからリムジンバスに揺られ、東京湾の夜景を眺めながら帰宅。お疲れサマ。
 来週は宇都宮で書き方講座が入っている。

 さて、和歌山土産だが、今回とろ煮まぐろというのを買ってきた。
 煮くずれ防止のネットがかかり、漬け汁が煮ふくめられたあめ色のそれは一見焼き豚のようである。で、薄切りにして食べてみたのだが、お味のほうはというと、うーん、ま、いわゆるマグロの佃煮ですな。
 あまりぱさつかせず、身肉をすこししっとりと仕上げたところでわずかに気を吐いているが……
 関空〜会場をピストン輸送してくれた出版社大阪営業所のKさんに和歌山名物をたずねたところ、「ミカンと梅干、以上」とのこたえが返ってきたが、むべなるかな、である。

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