続いて観光バスは、信楽焼(しがらきやき)の窯元へ。
信楽焼といえばタヌキである。
関西の商家では、招きネコはNGなのだそうである。招きネコは家の中から、客にコイコイと手招きする。高い所に置かれて客を見下ろす。その点、タヌキの置物は玄関先まで客を迎えに来る。客を下から見上げる。前にぶら下がっているモノは、前金を意味するのだとか。
タヌキはひとつの家族で死ぬまで暮らすのだという。家族と一緒に楽しい時を過ごす。これを持って信楽の里では、甲斐性のある親父と呼ぶそうだ。そんな男の甲斐性もよいではないか。
さて、午後の観光は、水郷、近江八幡と彦根城である。
近江八幡は、メンタームで知られる近江兄弟社発祥の地。創業者は、神田駿河台の山の上ホテルや、高輪の明治学院礼拝堂を手がけた建築家のヴォーリズ。ここには、自らが手がけた自邸が現存するとのことで、西洋建築ファンのウエノとしては興味津々である。
また、東海道新幹線の車窓越しに何度も眺めた国宝、彦根城も見学することになっている。
旅はまだまだ続く。
幕の内弁当みたいに、あれこれ詰まっているのがツアー旅行の魅力なのだ。
(『琵琶湖』〜おわり〜)