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ぴー吉 上野 歩 /
第218回 『就職先はネジ屋です』(後編)・・・P3

・トンネルをどんどん掘って、整備して

挿絵

ふじた:巨大アンカーボルトの話になったあたりで“まだ盛る? 残りのページ数でいける!?”って(笑)。もっと読んでいたかったし、もっと薄めてチビチビやりたかったなあというとこもありました。2冊に分ける考えとかはなかったですか?

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上野:上下2分冊ですか。それはなかったですけど。この先、PART2はあるかも、ですよ。

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ふじた:およ! PART2っていうのは、上野さんの製造業シリーズでは新しい試みですね。それはぜひ実現してもらいたいなあ。

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上野:ネジ業界の方からも、PART2を望む声をいただいてます。

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ふじた:ちなみに、また新たな製造業の仕事をモチーフにした作品というのは構想があるのでしょうか?

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上野:はい。すでに取材に入っております。ちょっと、現段階では詳しいお話ができないのですが、東京オリンピックに絡めたお話とだけ、お伝えしておきましょう。

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ふじた:おおー、これもまた楽しみですね! 作品は1作ごとに取材、執筆と進めておられるんですか? それとも何作か同時進行で?

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上野:基本的には、ひとつの小説が最後まで書き上がったところで、次の小説の取材に入ります。ただ、最後まで書き上がったというのは、トンネルが貫通しただけで、トンネル全体が完成したわけではないので、そういう意味では何作かが同時に進行しますね。

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ふじた:むむっ、難しいな。トンネルが貫通しただけとは、どの段階ってことでしょう?

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上野:穴が貫通した状態っていうのは、昔の映画『黒部の太陽』でいえば、発破でぶっ飛ばしてコチラとアチラがつながっただけ。まだ、岩がむきだしで、地下水なんかもあふれてる状態です。これから、人や車が通れるように、キレエに整備しないとって、段階ですね。

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ふじた:なるほど、仏像でいったら最後にヤスリで磨き上がる段階ってことでしょうか。なんで仏像でたとえたか自分でも分かりませんが……。

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上野:仏像か。画伯も仕事で、そういう感じあるでしょ。

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ふじた:ありますねえ。なんならひと山超えた磨き上げの段階が一番楽しいんですよね。

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上野:楽しい。そうそう。

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ふじた:上野さんには、我々読者のためにどんどん掘って整備していただいて、ということでこのへんでオヒラキといたしましょう。

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上野:ありがとうございました。

(おわり)

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