大きくなるにしたがって、母のかわりに僕ひとりで焼き鳥屋に買物にゆくようになった。「レバー1本、食べていいからね」と出がけに言われ、それをたのしみに行くのだ。土曜の夕方とくれば、焼き鳥屋の店先で食べるコイツなのである。
同様にオリンピックというと、とろろ汁をかけたご飯という連想がある。
食べると口のまわりがかゆくなるせいもあって、とろろがきらいだった。だいたいヤマノイモのすりおろしたのなんて、子どもが好んで食べるわけがない。
夏休みに、祖母のところに泊まりに行ったら、朝食にこれがでた。
なんとなく「きらい」と言いだせなくて、食べてみたら、思いのほかこれがおいしかった。
苦手なとろろを克服した記念すべき朝食のとき、テレビではミュンヘンオリンピックの男子バレーボールの試合の模様が衛星中継されてた。 そのせいかオリンピックイヤーは朝ごはんにとろろが食べたくなるのだ。
