豆源に入り、店頭で揚げてる名物の塩おかきを試食させてもらおうと思ったら、折りしもカゴがからになっている。ここはいったん店を出て、童謡『赤い靴』のモデルといわれるきみちゃん像を眺めたり、カレイドスコープのちいさなお店を覗いたりする。ふたたび豆源に行くと……あった!
ありました、塩おかきの試食が。カゴにあった最後の1コをつまませていただく。そう言っちゃあなんだけど、さもない。おみやげには、小魚やエビの破片の入ったお好み揚げを買う。
それから一の橋大通りをてくてく歩いて黒豆の井上へ。兵庫県・丹波篠山から出店してきたというこのお店でも、関西なまりのご主人にすすめられるままにあれこれ試食させていただく。ここでは黒豆甘納豆を購入。
暑いし、あれこれつまんでは飲んでいたので水筒がからになる。ふたたび十番通りに引き返すと、コンビニで紙パックのウーロン茶を買って補充。
店頭にある焼き鳥のタレが壷のまわりで固まって不思議なオブジェのようになったあべちゃんのまえを通り過ぎ、おでんがおいしいという福島屋で、さすがにこの暑さでおでんという気分ではなく、ポテトコロッケを1つ買って店頭のベンチで食べる。コロッケは冷めていたが、小学生の頃、こんにゃく稲荷近くの肉屋のカレーコロッケをそろばん塾の時間待ちをしながら食べたときのことを思い出したりした。古い商店街を歩いていると、懐かしい気分になる。
地下鉄の駅に向かう途中、餃子専門店の点天を見つけ、晩酌のつまみ用に生の一口餃子を買った。
帰宅して湯上りにベランダに出ると、たくさんの赤とんぼが舞い飛んでいる。
ことしはサンマが豊漁である。ぱりっとした焦げ色の薄皮の羽根がつくように妻に焼いてもらった一口餃子を肴にビールを飲み、酢と塩で〆たサンマの刺身で酒を酌んでいたらタイガースの18年ぶりのリーグ優勝が決まった。
この日を境に秋の気配が色濃くなる。
